ひとものがたり

“人生は、ひとそれぞれ。だからこそ、面白い”

岩手で出会った魅力的な人たちの声をお届けします。

よしはらかおりさん

盛岡で活動する手織り作家のよしはらさん。年に1~2回個展を開くほか、オーダーでの作品作りもされています。一番人気はカシミヤのマフラー。ふんわりとした空気が織り込まれた作品は、包み込まれる安心感を教えてくれます。今回は、そんなよしはらさんにお話しをお聞きしました。


―手織り作家はご自分にとって天職だと思いますか?

 天職かどうかは分からないけれど、私にしかできない仕事ができているなとは感じています。お客様のイメージをデザインして作品をつくることや、自分が感じている情感を形にするというのは、私にしかできない事だから。

―作品づくりなどで煮詰まった時の解消法があれば教えてください。

 一番効果があるのは、寝ることです。でも煮詰まった時って寝たくなくて、考え続けてしまうんですよね。そこにエネルギーを消費したくなるというか…。あとはシーツを変えることも効果があります。お金を使わずに体が気持ちよくなることがいいですね。勢いでお金を使ってしまうと後悔や罪悪感が出てくるので。先日は自転車で40キロほどの道のりを走りました。途中、道に迷ったりもしたけれど気持ちよかったですよ。

―最後に、これからやりたい事について教えてください。

 手織りは続けると思いますが、今興味があるのはインタビューをすることです。何人かインタビューをしてみたい方がいて、それが作品に影響を与えるかどうかは分からないけれど、やってみたいです。たまに自分の人生を長いスパンで振り返るんですけど、どうやら自分でじっくり考えて決めたことは、そんなにはずれていない。自信がない時は人にアドバイスを求めがちだけど、私はもらったアドバイスを消化して行動につなげる力が弱いと思うんです。丸のみ以外のやり方だとうまくいかない。だから人に聞いた時もノウハウは聞くけど、何をするかは自分で決めて大丈夫だなと。

―自分の着眼点を信じる、みたいな。

 そうそう。もし失敗しても私がぽしゃるだけだから(笑)これからいろんな人と出会うことで、いろんなことが起きるだろうなという漠然とした期待もあります。目標を固めてしまうと上手くいかない事が多いので、目の前のことを一つひとつ丁寧に選択していく。それが私には合っているし、合っているうちはそれで進もうと思っています。 

よしはらさんブログ:https://ameblo.jp/yooteori

インタビュー用ブログ:https://kaori-interview.blogspot.com


▶とっかりメモ◀

2018年7月22日(日)23時25分から、テレビ岩手の「夢見るピノキオ」にご出演されるそうです。(放送時刻は予告なく変更になる場合があります。)

また、9月下旬には個展も予定しているそうなので、ご興味ある方はぜひブログをご覧ください!(詳細が決まりましたら、とっかり商店にも掲載させていただきます。)

“人生は、ひとそれぞれ。だからこそ、面白い”

岩手で出会った魅力的な人たちの声をお届けします。

よしはらかおりさん

盛岡で活動する手織り作家のよしはらさん。年に1~2回個展を開くほか、オーダーでの作品作りもされています。一番人気はカシミヤのマフラー。ふんわりとした空気が織り込まれた作品は、包み込まれる安心感を教えてくれます。今回は、そんなよしはらさんにお話しをお聞きしました。


―作品を作り始めた頃と今とでは、何か違いはありますか?

 20代の頃は体が痛くなるまで作品づくりをすることが多かったです。30歳を超えたら無理がきかなくなってしまって(笑)。以前は没頭して作ることが多かったけれど、オーダーで制作する場合は「お客さまの希望」というゴールがあるので「作っている自分」のひとつ外側から「観察している自分」がいます。自己満足な作品になってしまってはダメですし。集中力も以前ほど続かなくなってきました。

―年齢とともに自然と変化してきた感じですね。

 そうですね。あとはずっとアウトプットを続けてきたので、自分の中にある表現のストックのようなものが少なくなってきたのかもしれません。それもあって、これからは積極的に人と会って話す機会を作りたいと思っています。人と話すことは私にとってはとてもインパクトがあることで、以前は人と会いたくても、会っている時のストレスが強くて疲れてしまっていたんです。でもある時、ちょっと大きなショックというかストレスな出来事がありまして、それを越えたら人と会うことがそれほどストレスじゃなくなったんです。

―人と会うことが苦手というのは、子供の頃からですか?

 はい。小学校低学年の頃に不登校になって・・・今も理由らしい理由はわからないんですけど。学校に行かなくなってどう生きていくか考えた時に、これは普通に勤めて生きていくのは無理だなと。このまま社会に揉まれるには繊細すぎるなと思ったんです。

―手織りと出会ったのはいつ頃ですか?

 17歳の頃です。もともと作ることが好きだったので、夢中になって織っていました。作家として生きていこうと決めたのは30歳の頃です。

―もしも10代の頃のご自分に声をかけるとしたら、何を伝えますか?

 うーん…何も言葉はかけないかもしれません。ただそばにいて、子供の頃の自分が話しはじめたら聞いてあげる。当時、私の話しをだまって聞いてくれる人がいなかったんです。「どうして学校に行かないの?」と聞く人は多かったけど。当時の私は、何も欠けているところはないと思うんです。できないことはたくさんあるんですけど、何にもアドバイスすることはないと思う。そのまんまでいいし、それもあえて伝えなくても大丈夫だし…。見守りますね。 

つづきます。


よしはらさんブログ:https://ameblo.jp/yooteori

インタビュー用ブログ:https://kaori-interview.blogspot.com

“人生は、ひとそれぞれ。だからこそ、面白い” 

岩手で出会った魅力的な人たちの声をお届けします。

よしはらかおりさん

盛岡で活動する手織り作家のよしはらさん。年に1~2回個展を開くほか、オーダーでの作品作りもされています。一番人気はカシミヤのマフラー。ふんわりとした空気が織り込まれた作品は、包み込まれる安心感を教えてくれます。今回は、そんなよしはらさんにお話しをお聞きしました。


―ふだん、どのように作品づくりをされているのか教えてください。

 お客様からオーダーをいただく場合と、オリジナルの作品を作る場合の二通りあります。オーダーはお客様が希望する色やデザインが決まっている時もありますが、最近は「お任せで。」とおっしゃる方が増えてきました。そういう時は、お客様のイメージを思い浮かべながら作ります。

―デザイン画などは作りますか?

 最初の頃はデザイン画を作ってお客様に「こんな感じでお作りします。」とお伝えしていましたが、最近はそこも含めての『お任せ』が増えてきたので、デザイン画はほとんど描きません。

―オリジナルの作品を作る時はどうですか?

 気になる色を10色ほど糸棚から持ってきて全体の雰囲気をイメージします。言葉などで固めずに抽象的な雰囲気でイメージして、その場その場で色を選んで作っていきます。あえて言葉にするなら「きりっとした」とか「元気になりそう」とか、そんな感じ。その時の自分の情感に沿うように作ります。

―作品名はつけますか?

 最初にやった個展では、割とがっちりつけていました。はじめの頃は今よりも世界観が濃くて、そこから段々と薄まってきた感じです。最初の頃は「こういう世界観で作りました!」ってギラギラしていました(笑)。

―世界観が薄まることへの不安はありましたか?

 濃くても薄くても、どちらでもいいと思っています。ある書道家の方に「以前はあなたの世界観が濃すぎて身に着ける人が入っていけない感じがしたけど、今は身に着ける人が入っていける感じがする。」って言われたんです。自然の流れでそうなっていったので、特に不安はありませんでした。

―作品を作る上で大切にしていることはありますか?

 今自分が本当に感じていることと一致しているかどうかを大切にしています。例えば誰かにアドバイスをもらっても、そのアドバイスを採用するかどうかを自分で決めてから作ります。自分で選んで決めることが、私にとって大切なことです。

 つづきます。


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