ひとものがたり#1 よしはらかおりさん①(全3回)
“人生は、ひとそれぞれ。だからこそ、面白い”
岩手で出会った魅力的な人たちの声をお届けします。
よしはらかおりさん
盛岡で活動する手織り作家のよしはらさん。年に1~2回個展を開くほか、オーダーでの作品作りもされています。一番人気はカシミヤのマフラー。ふんわりとした空気が織り込まれた作品は、包み込まれる安心感を教えてくれます。今回は、そんなよしはらさんにお話しをお聞きしました。
―ふだん、どのように作品づくりをされているのか教えてください。
お客様からオーダーをいただく場合と、オリジナルの作品を作る場合の二通りあります。オーダーはお客様が希望する色やデザインが決まっている時もありますが、最近は「お任せで。」とおっしゃる方が増えてきました。そういう時は、お客様のイメージを思い浮かべながら作ります。
―デザイン画などは作りますか?
最初の頃はデザイン画を作ってお客様に「こんな感じでお作りします。」とお伝えしていましたが、最近はそこも含めての『お任せ』が増えてきたので、デザイン画はほとんど描きません。
―オリジナルの作品を作る時はどうですか?
気になる色を10色ほど糸棚から持ってきて全体の雰囲気をイメージします。言葉などで固めずに抽象的な雰囲気でイメージして、その場その場で色を選んで作っていきます。あえて言葉にするなら「きりっとした」とか「元気になりそう」とか、そんな感じ。その時の自分の情感に沿うように作ります。
―作品名はつけますか?
最初にやった個展では、割とがっちりつけていました。はじめの頃は今よりも世界観が濃くて、そこから段々と薄まってきた感じです。最初の頃は「こういう世界観で作りました!」ってギラギラしていました(笑)。
―世界観が薄まることへの不安はありましたか?
濃くても薄くても、どちらでもいいと思っています。ある書道家の方に「以前はあなたの世界観が濃すぎて身に着ける人が入っていけない感じがしたけど、今は身に着ける人が入っていける感じがする。」って言われたんです。自然の流れでそうなっていったので、特に不安はありませんでした。
―作品を作る上で大切にしていることはありますか?
今自分が本当に感じていることと一致しているかどうかを大切にしています。例えば誰かにアドバイスをもらっても、そのアドバイスを採用するかどうかを自分で決めてから作ります。自分で選んで決めることが、私にとって大切なことです。
つづきます。
よしはらさんブログ:https://ameblo.jp/yooteori
インタビュー用ブログ:https://kaori-interview.blogspot.com
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