読書記録#3 図南の翼 

<あらすじ>

十二の国から成る世界。

それぞれの国は王が治め、王は天の意思によって選ばれる。

ごく普通の一般女性や宿屋の主人、異世界で国を失った男など、王として選ばれる者はそれぞれだ。しかし、いくら天の意思で選ばれたとはいえ、もとはただの人間にすぎない。

一国の命運を左右する玉座の重みに耐えきれず、その道を踏み外してしまう王も少なくなかった。

道を失った王はやがて倒れ、王を失った国は荒廃への一途を辿る。

12歳の少女、珠晶が暮らす恭国は、先王が倒れて27年が過ぎようとしていた。

王のいない国に生まれ育った珠晶はやがて、疑問を抱く。

『王が立てば国が治まるというなら、なぜ大人たちは天意を確かめようとしないのだろう。

もしかしたら、自分が王かもしれないのに。』

珠晶がそう言うと大人たちは決まって、子供には分からないと諭すように言う。そして屈強な用心棒を雇い、頑丈な格子が入った窓の中で、王がいないと嘆くのだ。

このまま国が荒れれば、いつかはそれも通用しなくなるというのに。

やがて珠晶は決意し、旅に出る。

「大人たちが行かないのなら、私が行って天意を確かめる。」



<とっかりメモ>

小野不由美さんの中国風ファンタジー小説「十二国記」シリーズの中の1冊です。

この本に出会ったのは今から20年以上も昔のこと。子供向けの文庫本として書店に置いてあり、てっきりライトなファンタジー小説かと思って手にとりました。

「王様がいて、妖魔がいて、戦って、やっつけて、いろいろあって・・・あ~面白かった!」

という感じかなと。

ところが実際はページをめくった途端、物語の世界に真っ逆さま。

というか・・・その世界に突き落とされる感覚に近いです。

「ページ開きました。背中押されました。落ちました。物語の中でした・・・っておい!妖魔とか!怖いんですけど!ねぇ、ちょっとーーーー!!!!!」

そんな感じ。

ましてこの「図南の翼」の主人公、珠晶は周囲の大人を巻き込むだけ巻き込んで突き進む女の子。

読者のことも、しっかり胸ぐらつかんで振り回しながら物語を進めていきます。

夏バテ気味の方や、スカッとした気分になりたい方に特にオススメの一冊です。






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