本気とバカは紙一重~銀魂考察~

Amazonプライムさんで最新のテレビ版「銀魂.」がアップされたので、勢いで個人的考察なんぞをしてみたいと思います。(なんの勢いだ)


銀魂といえば、2004年から少年ジャンプに連載された空知英秋さんによる作品。ご本人曰く「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」で、江戸時代末期に宇宙人の襲来を受け、10数年に及ぶ攘夷戦争ののちに開国したという、テレビやバズーカが普通に出てくる江戸を舞台にしたお話しです。


主人公は攘夷戦争で「白夜叉」と呼ばれ恐れられた坂田銀時。剣の腕は立つものの、普段はパチンコ屋か飲み屋でクダを巻いてる自由人です。「万事屋(よろづや)」という何でも屋を営んでいて、ひょんなことから「メガネ」と呼ばれる志村新八や怪力戦闘部族の女の子・神楽、デカイ犬の定春らと出会い、ともに何やかやと過ごしていきます。

そんな彼らを取り巻く異色のキャラクターたちは、幕末に実在した人物の名前をもじった人が多数登場します。例えば…

(左が実在⇒右が銀魂のキャラクター)

桂小五郎⇒桂小太郎

坂本龍馬⇒坂本辰馬

高杉晋作⇒高杉晋助

近藤勇 ⇒近藤勲

土方歳三⇒土方十四郎

沖田総司⇒沖田総悟

そして新撰組の山崎丞(すすむ)に至っては、山崎退(さがる)になっているという…。新選組ファンにとってはちょっと切ないネーミングも。


名前以外にも、ドラ〇ンボールやスーパーマリ〇のネタが盛りだくさんに使われたり、同じ声優さんが出ているからと黒子〇バスケに限りなく近いネタをぶち込んだり、名作・ガン〇ムのネタではご本家の声優さんがまさかの登場を果たし、架空の劇場版予告を作っては「ウソをつくなぁ!」と登場人物にツッコミをさせ、後に本当に劇場版を作ってしまうという、前代未聞の悪行三昧。

それなのにアニメ化ではベテラン声優さんが多数起用され、実写映画には主役級の若手俳優がわんさと登場するという豪華っぷり。アニメと実写それぞれが作品の核となる「パクリ」を忠実に再現し、「え、これ、大丈夫なの?」と言いながら作り上げていったそうです。


そんな無茶苦茶な作品ですが、15年間という長期に渡る連載を成し遂げ、単行本の累計発行部数は何と5,500万部以上。なぜ銀魂は、これほどまでに高い人気を得ることができたのか。

もちろん色んな理由があると思いますが、大きくはギャグの中に突如として現れる深刻なエピソードや名言が作り出す、情緒不安定的なコントラスト。そして、『本気とバカは紙一重』ということを教えてくれる稀有な作品だからなのではと思います。

怒られないように、はずれないように。そう教わって生きてきたけれど、怒られても謝りまくって懲りずに作品を作り続けている人たちがいる。ハチャメチャだけど、ダメかもしれないけれど、なんか楽しそうなことを本気でやっている大人たちがいる。そんな人たちが作るものだからこそ、強くひきつけられる。ということなのかなと。言葉や映像など目に見えるもの以外から伝わることって、思っている以上に大きいのかもしれません。


そんなことを教えてくれた銀魂。でも総括すればやっぱり、少年誌的ギャグ漫画です。肩の力を抜きたい方、おススメです(笑)

とっかり商店

好きなものを、 好きなだけ。

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